中央大学の魅力を高校生にアピール
新学部ガイダンスも

夏のオープンキャンパス

 中央大学の2025年夏のオープンキャンパスが8月2日(土)、3日(日)に茗荷谷キャンパスと市ヶ谷田町キャンパスで、8月6日(水)、7日(木)に多摩キャンパスと後楽園キャンパスで開催された。多摩キャンパスでは高校生や保護者を対象に、2027年4月に開設を予定(設置構想中)しているスポーツ情報学部(仮称)、情報農学部(仮称)や経済学部の学科再編の説明会も行われた(取材・学員時報)。

「社会につながる学び」を強調

 スポーツ情報学部(仮称)のガイダンスで開設準備室長の渡辺岳夫教授は「スポーツそのものを学ぶのではなく、スポーツを通じてデータ分析や可視化の技術を学ぶ」と説明。サッカーのシュートを統計的に評価する指標「xG」や、フェンシングの動きを光や映像で表現する事例を紹介した。そのうえで「データの活用は重要だが、実際の競技現場を理解してこそ真に役立つ」と述べ、理論と現場を結び付けた学びの必要性を訴えた。
また、情報農学部(仮称)のガイダンスでは開設準備室長の斎藤正武教授が「農業×テクノロジー」を軸に、AIやドローンによる収量予測など先端技術の可能性を紹介。さらに「農業の知識は座学だけでは不十分であり、現場に根ざした実体験が不可欠」と指摘し、地方農場等での実習をおこなう意義を説明した。
 両学部はともに定員300人規模(予定)で、情報農学部(仮称)はアグリテック、フードサイエンス・マネジメント、環境システムの3 コースが構想されている。両教授はそれぞれ「現場に立脚した知識こそ社会で生かされる」と強調し、新学部が「社会課題の解決につながる実践的な教育」であることを来場した高校1・2年生と保護者らに示した。

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。