学術講演会が生み出した会員増と支部活性化!

白門特派員通信 宮城支部 多様な学び

存続の危機感と学術講演会との出会い

猪股豪氏

学員会宮城支部 副幹事長
猪股 豪(平21法)

 宮城白門会の設立は明治30(1897)年と古く、約130年の歴史を誇ります。観桜会や納涼祭にはじまり様々な活動を行っておりますが、会員の高齢化や活動のマンネリ化の課題が存在しており、コロナ禍を経て会員数や活動への出席者数の減少に危機感を持っておりました。そんなとき、福島支部による学術講演会開催の噂を聞き当会役員が参加。有益性を感じた感想を持ち帰ってまいりました。そこで、学び直しの機会の提供、中央大学の認知拡大・ブランディング、若手新入会員の掘り起こし・活動の活性化を期し、学術講演会を開催する運びとなりました。
 学術講演会実施はコロナ禍後初となるため、役員会を開き骨子を固めました。まずは講師の選定を行い、実行委員の選定、実施日時の決定、広報の方法、名義後援への申し込みなど、開催までに会議(リアル・オンライン)を月に1~4回行いました。
 講師選定は支部で第三希望まで絞り込み、抽選に臨みました。そして見事第一希望の野村修也先生に当選! 実績と知名度のある野村先生に決定したところで、会場を選定し予算策定を行いました。
 名義後援は、開催趣旨に合う後援窓口に問い合わせ申し込みました。今回は自治体教育委員会、商工会議所、地元メディアの後援をいただくことができました。
 苦心したのは広報です。「無料で誰でも参加可能」ではあるものの、参加者を増やす上で力になるのは何と言っても学員相互の輪です。役員の人脈を頼りに学員訪問を行いスタッフおよび参加者を増やしました。また、父母連絡会のご協力も得ました。学員名簿へ広報物によるご案内を郵送し、宮城県内の道の駅や各施設にポスター・チラシを配布。さらに、興味関心がありそうなターゲットに向けてFacebook広告を実施しました。

野村修也教授による学術講演

野村修也教授による学術講演

参加者は180 名を超えた

参加者は180 名を超えた

180名超の大盛況! 学術講演会のススメ

 当日(11月9日(土))は参加者180名超! 未経験のため様々な広報手段を実施した結果、多くの方々にご参加いただけたと感じております。ご参加いただいた方々からは「学び直しの良い機会」「質が高く内容の濃い講演」「自分の子供と同じく授業を受けられ感慨深い」といった声が多く寄せられました。
 参加者数および満足度ともに良い結果となり、役員会の中でも成功だったと自負しております。
 今回、支部に未入会の学員の方々に多くご参加いただき、その場でご入会いただくこともできました。また、今回不参加の方にも、支部の存在を知り興味関心を持っていただくことができました。
 上述の通り、会員の減少・高齢化や活動のマンネリ化の課題が存在していましたが、実施に至る過程でアクティブな若手会員を増やし、会員同士の懇親を深めることにも成功。懇親目的以外のイベントを実施したことで、マンネリ化していた支部活動も活性化することができました。「行動する知性。」がユニバーサルメッセージの母校ですが、時代に即した学びの機会を社会に向けて提供できたことは、中央大学および白門会の存在意義やブランドを発信できたものと考えております。
 新入会員増加・支部活動活性化のためにも、母校のブランド力向上のためにも、学術講演会を上手く活用することが今後益々重要であると思います。
 開催後、アクティブ会員の増加や会員同士の懇親が深化したことで、花見などの既存イベントの活性化にも繋がっています。また、社会でご活躍の学員の価値を再発見することもでき、各学員を講師としたセミナーや企業見学・視察なども今後実施していこうと、声が挙がっています。
 今再び中央大学・白門会・学員のブランドや価値、存在意義を見つめ直し、今後の活動に繋げてまいりたいと思います。

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