学員栄誉賞に松田聖子さん 学員薫風賞に石川祐希さん
中央大学学員会は、「学員栄誉賞」に松田聖子さん、「学員薫風賞」に石川祐希さんを選出した。いずれも学員の模範となる顕著な業績を讃えるものとして学員会長が表彰するものである。

歌手・女優として1980(昭和55)年にデビューし、日本のポップス界を代表する存在。芸能活動45周年を迎えた現在も音楽活動を続け、多くのヒット曲を世に送り出している。

愛知県岡崎市出身のプロバレーボール選手。高校時代から注目され、中大在学中から日本代表入りし、中心選手として活躍。現在はイタリア・セリエAの名門クラブ シル・サフェーティ・ペルージャでプレーしている。
中大の星 日本のスター
学員栄誉賞に選ばれた歌手の松田聖子さんは、2024(令和6)年3月に法学部通信教育課程を卒業。芸能活動と学業を両立し、一般企業では定年退職する人が多い年齢近くで中央大学に入学。正規の修学年限で卒業を果たした姿勢が「人生100年時代における学びの象徴」と評価された。知名度の高さも相まって、幅広い世代に学びの大切さを示し、社会に明るい希望を与えた功績が顕著であるとされた。「日本のスター」として国民的支持を集めてきた松田氏が、「中大の星」としても輝いてくれることとなった。
そして、学員薫風賞に選ばれた石川祐希さんは、バレーボール全日本代表の主将を務め、2024年パリ五輪代表に選出された。さらに今年5月には欧州チャンピオンズリーグで日本人男子初の優勝を果たすなど、国際舞台で輝かしい成績を収めている。その活躍は「社会に新しい風を吹き込む」ものとして高く評価された。中大バレー部時代から「中大の星」と呼ばれた石川氏は、いまや世界を舞台に戦う「日本のスター」へと成長した。
両賞の表彰式は、10月26日(日)のホームカミングデー式典で行われる(受賞者はビデオレターで登場予定)。
学員栄誉賞と学員薫風賞
「学員栄誉賞」は、社会に明るい希望を与える顕著な業績を挙げた学員を表彰する賞。学員会会長が決定し、表彰状と副賞が贈られるもので、2021(令和3)年に創設された。「栄誉賞」の名称は「広く学員に敬愛され、社会に明るい希望を与える」存在を讃えることに由来する。
「学員薫風賞」は、若い世代で社会に新しい風を吹き込む活躍をした学員を表彰する賞。国内外での成果や社会的影響が評価の基準となり、学員会会長が決定し、表彰状と副賞が贈られるもので、2022年に創設された。「 薫風」とは新緑の間から吹く快い風を意味し、社会に清新な息吹をもたらす新進気鋭の学員を讃えることに「薫風賞」の名称は由来する。
経済学部 2年後に学科再編
4学科を2学科に再編し社会課題対応力を強化
中央大学は、経済学部の学科構成を大幅に見直し、2027(令和9)年4月から現行の4学科体制を2学科体制に再編する(設置構想中)。複雑化・多様化する社会課題に対応できる教育体制の構築を目指す目的で、現在の経済学科、経済情報システム学科、国際経済学科、公共・環境経済学科の4学科を、新たに「経済学科」と「社会経済学科」の2学科へ再編する構想だ(学科名は仮称)。

新体制では、経済学科が分析力を、社会経済学科が実践力を重視する教育内容で、入学定員は542名と520名。全体の入学定員1062名は再編前後で変更しない。
再編後も教育理念やカリキュラム構造は引き継がれるが、教育構造は、1年次に基盤教育を行った後、2年次以降にコース選択を行う仕組みとする方針。より集中的・系統的な学修を重視、専門性の深化と社会課題への対応力強化を通じて、高度な専門知識と実践力を備えた人材育成を目指すとしている。
1905(明治38)年開設の伝統を誇る中央大学経済学部は、時代に即して、変革を重ねてきた。今回の再編は、今後も研究に基づく教育を「深化」「進化」させ、「真価」を発揮し続けるための取り組みである。
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