ハコネ起死回生 真紅の襷に個を刻め~Small Step~
日々を積み上げ、毎日変化を起こしていく
――今年度のスローガンは?
藤原 真紅の襷に個を刻め~ Small Step ~です。スローガンは毎年学生たちに決めてもらっていますが、今年度は新しい伝統を紡いでいこう、個々人の頑張りを結集させて駅伝シーズンに挑もうという想いが込められています。
スモールステップは日々を積み上げ、毎日変化を起こしていこうという意味合いです。
――チーム状態は?
藤原 新チームがスタートし、冬場は例年に比べ故障者が多かった印象です。練習量が上がったこともありますが、カーボンソールのシューズが増え、骨へのダメージが残りやすくなっていると感じています。その分、ケアへの意識やアプローチを変えていった冬場でした。また、新型コロナウイルス感染拡大という状況の下での冬場でしたので、感染症対策は例年以上に徹底しました。
春シーズンに向けて、少しずつ足並みが揃ってきているので、まずは夏までのメインレースである全日本大学駅伝予選会に向けてチームをつくっていきます。
地道な積み上げを箱根で披露してほしい
――今年の新入生は?
藤原 期待の新人が推薦で 10 名、指定校で 1 名入部しています。それぞれが個々に強みをもってくれています。コツコツやれるタイプの子が多いので、地道な積み上げを箱根で披露してほしいですね。
もちろん全員に期待していますが、なかでも強いて挙げれば山形南高出身の東海林宏一、仙台育英高出身の山平怜生、洛南高出身の佐野拓実には注目しています。
――ご自身の強み、中大に入った理由は?
東海林 速いテンポで刻みながら単独走できることです。中大に入ったのは、若い指導者による時代に沿った指導で、次の箱根に向けて強くなりそうなチームでやりたいと思ったからです。
山平 単独走とアップダウンが得意なところが強みだと思います。藤原監督のお人柄に惹かれたのと、選手一人ひとりに合った指導をしてくださると思い、中大を選びました。
佐野 故障が少なく、安定して走れるのが強みだと思っています。中大には、トラックや駅伝で高いレベルで戦いたいと思って入りました。
――監督から見た彼らの特徴は?
藤原 東海林はスピードランナーですが、ロードにも強く世代トップの力があります。
山平は 2 年時に高校駅伝優勝メンバーであり、勝負強くオールマイティーな選手です。
佐野は日本人高校最高記録を出した洛南の主将を務めており、勝ち方を知った選手といえるのではないでしょうか。
――目標とする選手や今後の目標は?
東海林 目標は、チームでいちばん駅伝で安定感がある選手になることです。ロードでは吉居さんと勝負できるようになりたいです。
山平 目標としている選手は、吉居大和さんです。1 年めから箱根駅伝に出場し、4 年間のうちに箱根駅伝で優勝し、個人で区間賞をとりたいと考えています。
佐野 目標は、コツコツ練習を積み、チームに貢献できる走りをするということです。
――楽しみにしています。
藤原 ほかにも期待の1年生が集まってくれましたので、改めて全員を紹介させてください。
阿部 陽樹・西京高、浦田 優斗・國學院久我山高、川田 涼・水城高、桑原 悠輔・愛知学院愛知高、佐野 拓実・洛南高、東海林 宏一・山形南高、中野 倫希・豊川高、矢萩 一揮・倉敷高、山平 怜生・仙台育英高、山口 大輔・藤沢翔陵高、髙沼 一颯・藤枝明誠高