中央大学鉄道研究会(鉄研)のOB会・白門鉄道会は去る12月7日から12日まで、東京・池袋の「ギャラリー路草」で、「白門鉄道会写真展」を開催した。この写真展は中央大学鉄道研究会が今年創立60周年を迎えることを機に企画されたもので、会員有志30名から43点の鉄道写真が出展された。また、「鉄道写真の神様」とも言われる写真家・廣田尚敬氏(昭33経)の作品も特別出展された。
中大鉄研の発足は昭和38年(1963年)。鉄研設立以前に卒業した廣田氏は、白門鉄道会の名誉会員となっている。OBの交流は設立当初からあり、会としての集まりも30年以上続いていた。2000年代にまとめ役の死去などで一度集まりが中断したこともあったが、平成28年(2014年)のホームカミングデーをきっかけに再度結集、翌年の交流会には100名を超えるOBが集まったという。今回の実行委員長の坪井庄治さん(昭41経)によれば、「鉄研OBは500人以上。今回の展覧会も各地から見に来てくれていますし、1月の交流会も60人以上集まる予定」だという。
法学部の茗荷谷移転により、学友会サークルの分断も心配されているが、鉄研のそれについて、写真展の実行委員メンバーで多摩移転初年入学の高安慎治さん(昭57商)は「移転したばかりの頃の我々は、理工の部員とも例会で会っていました。でも、その後、理工で部室をもらうために別組織になって疎遠になってしまい、むしろ卒業後に交流するようになってました。でも、今回の茗荷谷移転では多摩も茗荷谷も後楽園も、一緒に活動するようにしているようです」と話す。それにより鉄研とOBの新しいつながりも期待されている。
「2000年代になってからの卒業生で、鉄道写真家として活躍している者もいます。今も昔も、写真、模型、そして乗車など、鉄道の趣味も鉄研の活動も変わりません。今後もOBの交流を続け、活発化させたい」と坪井さんは語っている。