白門三五会支部
白門三五会は令和6(2024年)10月18日(金)、アルカディア市ヶ谷にて三五会支部の総会を開催しました。
来賓8名、会員25名、講師のに理工学部応用化学科教授 小松晃之先生に「人工血液とその作り方」についての研究講演をしていただきました。
小松先生の講演内容。
若い世代の人口減少により、年間約65万人の血液不足になるという試算もあるとのことです。献血に頼らない「人工血液」開発、実用化について研究開発をしています。
小松研究室では、血液の主成分である赤血球からヘモグロビンを取り出し、アルブミンというタンパク質で包み、人工的に血液をつくりました。これが人工血液・ヘモアクトです。
へモアクトには血液型がないという特長があります。誰にでも投与が可能で、凍結乾燥した粉末は2年間保存可能で軽くて輸送コストが抑えられるというメリットもあります。
現在、ヘモアクトは各方面から注目を集めていて、他大学の医学部や薬学部との共同研究も進んでいます。また小松研究室では犬用人工血液(人工血漿)の開発に成功しました。日本はイヌ・ネコ飼育頭数1590万頭を超えるペット大国で人間の子供(15歳未満)の人口(1435万人)をはるかに上回ります。注・ペットフード協会・総務省統計局
人工血液の需要はまったなしですから課題を解決し、実用化を叶えたい。これまで存在しなかったものを作って、世の中に貢献できれば嬉しく思います。「世界中の人々の役に立つもの」を追いかける研究はやりがいがあります。学生たちにも大きな夢を持って前進してもらいたいですね。
小松晃之先生の講演は大変有意義でノーベル賞もののお話でした。
私達は2・26事件、支那事変、大東亜戦争、終戦と激動の時代を生きてきました。
関東地方の同期生が沢山集まって頂き、また、元気な顔を見てお互いに頑張りましょうと言って、来期を期して散会しました。
事務局 都築石根