藤沢白門会 創立30周年記念式典を開催

  藤沢白門会支部 

2025(令和7)年10月4日(土)藤沢市民会館において、藤沢白門会創立30周年記念式典が開催されました。心配された雨は来場時のお足に影響するほどではなく一安心。

記念式典は2部構成で行われ、第1部は「学術講演会」を開催。学員関係者はもちろん一般の方々も参加され、予め用意した100席がほぼ満杯になる94名のご来場となりました。テーマは「AI&ビッグ・データ時代のプライバシー」で、講師に中央大学法学部・工藤裕子教授をお招きし、急激に発展する今のデジタル時代に求められる個人情報やプライバシー保護の必要性、方法について非常に興味深い内容をお話しいただきました。講演後も活発な質疑応答が続き、余韻を残しながら講演会は終了となりました。

工藤教授による学術講演

その後、当藤沢白門会(以下「当会」)の創立30周年を祝す第2部「懇親会」へと移りました。主賓として中央大学常任理事の石井靖氏、学員会副会長の山本卓氏、藤沢市の鈴木恒夫市長にご臨席いただき、講演後の工藤教授も引き続きご参加くださいました。また、当会と親交のある慶應義塾大学藤沢三田会、父母連絡会神奈川県支部、長野県中信支部の方々、そして、県内の8白門会・支部の方々に来賓としてご出席をいただき、さらに、中央大学スウィングクリスタルオーケストラの重松述史名誉監督、中央大学応援団の櫻井俊宏監督及び団長・団員9名が特別参加。記念の祝賀会らしく錚々たる顔ぶれとなりました。もちろん、わが当会会員も多数参集いただき総勢112名での開催となりました。

懇親会は、応援団の古澤公晟団長のリードによる校歌斉唱から。団員2名とチアリーダー6名の演舞も華やかにスタートしました。冒頭に当会の遠藤主計会長が開会ごあいさつ。自身の唯一の入会動機でもある箱根駅伝では、当会創立直後以来の優勝を、この30年の節目の年に是非とも実現してほしいということ。本30周年を記念してお配りした「輪島塗箸」が、能登半島地震で被災した当会会員で輪島塗職人の細谷忠兵衛氏からのご提供であり、震災からの復興と伝統⼯芸の継承への支援・協力の想いが込められていることを伝えました。最後に、30周年を迎えることができた喜びと出席の方々への感謝を述べるとともに、次の周年へ向け継続・発展の決意を表明しました。来賓挨拶では、石井常任理事が、中大の有望選手をリストアップしたメモを手にされ、箱根駅伝にかける期待を熱心にお話しくださいました。当会でも力を入れて応援することはもちろんです。同じく山本学員会副会長からご挨拶をいただき、昭和51年の夏に藤沢市の秩⽗宮体育館で開催されたバレーボールの⼤会では、すでに支部創⽴前の藤沢⽩⾨会として応援を行なっていたという逸話が語られました。次に、来賓団体とその出席者の氏名が順に呼ばれ、司会の川俣誠事務局長がコメントを交えながらその場で紹介を行うと皆の注目が集まりました。
当会では社会貢献活動の一環として車椅子の寄贈を実施しています。本式典では3台を藤沢市に贈呈し、平成12年度から継続してきたこの活動による寄贈累計台数は46台となりました。遠藤会長から鈴木市長に目録が渡され、同市長からは、当会との身近な出来事を交えながら感謝のお言葉を頂戴しました。
やがて壇上には酒樽が鎮座し、おめでたい鏡開きです。石井常任理事、山本学員会副会長、鈴木市長、工藤教授、遠藤会長と、大学理事・学員会副会長でもある大和白門会会長の岡田孝子氏にご登壇いただき、会場の掛け声とともに法被姿の6名が手にした紅白の木槌で「ヨイショヨイショヨイショ!」

古澤公晟応援団長リードによる校歌斉唱
藤沢白門会・遠藤主計会長による挨拶
車椅子の目録が鈴木恒夫藤沢市長に渡される
おめでたい紅白の木槌による鏡開き

当会の片岡久興相談役(前当会会長)が乾杯の発声に立ち、支部創立にいたる際の藤沢白門会の名称にまつわる経緯など、古い会員には懐かしく、新しい会員には貴重なエピソードを共有。その中で、山本学員会副会長の挨拶でのバレーボールの話題に触れ、当時中央大学4年生として活躍していた元全日本代表選手の花輪晴彦氏が、本式典に当会会員として出席されているという紹介もあり、乾杯の後、和やかな雰囲気で歓談タイムが始まりました。
この度の記念品「輪島塗箸」の製作者である当会会員の細谷幸夫(細谷忠兵衛)氏から、創作活動の現状や本記念品についてご本人から語っていただきました。アトラクションの劉姸師による「変面ショー」は大半の方が実際に目の前で見るのは初めてで、面が瞬時に変わる中国秘伝の技に魅了されました。その後、会場に設置したスクリーンに登場した当会会員でもあるプロレスラーの諏訪魔選手から熱いビデオメッセージが届きました。そして、当会で「プロレス愛好会」を発足するという新発表で大いに盛り上がりました。さらに、中大関係者なら特典で利用できるという、地元飲食店とのコラボ企画の発表もあり、盛りだくさんの懇親会はあっという間に終盤をむかえてしまいましたが、皆さんには喜んでいただけたようです。
最後に再び応援団が前面に姿を見せ、今度は、学ランを纏った櫻井監督が自らリードに立ち、「ち~から~チャチャチャチャ」の力強いリズムと手拍子で「ちゅうお~ちゅうお~う」と全員での中大応援歌斉唱となりました。なんと、赤色の生地に「憲法三原則」が刺繍された豪華な裏地の学ランは現役当時のものだそうです。

劉姸師による変面ショー
櫻井俊宏監督リードによる『あぁ中央の若き日に』

閉会の辞は当会の端山幸雄副会長。ご自身の三世代中大の話題には会場から「ほ~」の感嘆の声が。かくも盛況のうち名残惜しくもお開きとなりました。
また、皆さまお帰りの際には、⾞椅⼦・能登復興⽀援募金への温かいお気持ちを多くの方から頂戴いたしました。
30周年記念に相応しい素晴らしい式典になりましたことをご報告いたします。

親睦行事委員会副担当 石川 敏男

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