女性白門会支部 春の学習会を開催

  女性白門会支部 

女性白門会支部では、令和7(2025)年3月29日(土)に中央大学駿河台キャンパス会議室において、「私たちの虎に翼の会」と題して、春の学習会を開催した。会員の3人の弁護士の先生方、宇田川濱江先生(20期)、杉井静子先生(21期)、宮崎治子先生(20期)に、中央大学への志望動機、中央大学での青春時代、弁護士になってからの苦労話や、仕事と家庭との両立の工夫などのお話をうかがった。コーディネーターは宮園久栄会員が担当した。

3人の弁護士の皆様、それぞれご家庭でのご理解も得られて、のびのびとした青春時代を過ごされたようであった。私たちにとっては、古い駿河台校舎の法学部の様子が蘇るようなお話であった。また国選弁護人の際の苦労話もうかがった。杉井先生は国選弁護人として嬰児殺しを4回も扱かったとのことであった。まだ産後鬱などの認識のない時代の追い詰められた末の事件であったと思われる。さらに今日においては、オンライン裁判も増え、裁判所に行く機会がなくなったとのこと、時代の推移を感じさせられた。とはいえ、男女平等が深まったのかと思いきや、裁判所は親権の問題に関しては現状維持を肯定する場合が多く、母親が仕方なく子どもを置いて家を出てしまった際の離婚では、父親の親権の方が認められやすいことも知った。日本においてはまだまだ女性のために平等を進める活動が必要なことを改めて知った会合でもあった。(植野妙実子)

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